スキル胃癌ステージⅣの男、富士登山を目指す

抗癌剤治療中ですが、5年後富士登山が出来る様に頑張ります。

『オリジン』

【2018/11/4(日)】

 今日は、カミさんと京都精華大学の学園祭に行ってきました。露店がたくさんあり、コスプレ姿の学生をはじめ、多くの若者が楽しそうに売り子をしていました。まぶしい!胃がない私は、「美味しそう」と思いつつも、食べ物を買う気にはなれませんでした。残念!ちゃんと食べられる様になるぞ!

 1時間ほどの散策でしたが、気温も快適で、「若い衆の生気」を貰えたようで気持ち良い時をすごしました。

 さて、学園祭に行ったのですが、今日の一日の大半を費やしたのは、読書です。ダン・ブラウン『オリジン』を、ひたすら読んでいました。そして、先程読み終えました。その感想を書きたいと思います。

 

 この本は、2000年『天使と悪魔』から始まるラングドン教授シリーズです。『ダ・ヴィンチ・コード』『ロスト・シンボル』『インフェルノ』に続く第5作目です。

 

 今回のテーマは、『天使と悪魔』と同じように感じました。科学と宗教です。

 ゴーギャンの作品『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか』が、今回の謎解きのメインとなります。(ゴーギャンの絵は今回は関係なかったですが。)特に「我々はどこから来たのか、我々はどこへ行くのか」の部分です。宗教では、特にキリスト教など『聖書』を啓典とする宗教では、「GOD(一神教の神)が創り、HEVEN(天国)で永遠にすごす」であり、科学では「無から進化して人となり、やがて種としての人は滅亡していく」というのが、現在の考えであるとします。

 この問いに対する究極の解が見出された、という所から物語は展開していきます。

結論だけ言います。「2050年頃、現在の人類は滅亡する」と。それは、悲観的な事でなく、人工知能と融合した進化した新「人」が、地球の覇者となるというのです。

 結論だけ記すと荒唐無稽ですが、なかなか説得力がありました。2050年頃(もっと早く?!)には、癌は確実に治る病気になっている。これだけでも自分には前向きになりました。「2050年まで生きないと!」と思いました。

 仏教に全く触れていないので、その点は不満ですが、とても面白く一気呵成に読みました。人工知能の発達にネガティブな思いを持っていましたが、見方を変えてくれる本に出合えて感謝しています。