スキル胃癌ステージⅣの男、富士登山を目指す

抗癌剤治療中ですが、5年後富士登山が出来る様に頑張ります。

『日本国紀』百田尚樹(幻冬舎)(2018/11/10 第1刷)

 

【2018/11/17(土)】

 『日本国紀』、読了しました。正直な感想として、『永遠のゼロ』、『海賊と呼ばれた男』の方が、はるかに読み応えが有りました。

 

 歴史好きな人を対象にしていないのかもしれません。ある程度、渡部昇一小林よしのり小堀桂一郎東中野修道西尾幹二『諸君』、『正論』『Voice』等を読んでいた人には、目新しい事は、さほど記されていないようです。通史というという制約が、有るからでしょうが、「もう少し、詳しく」という思いが否めないです。『戦争論』『昭和天皇論』小林よしのりを、読んで、目頭が熱くなったような叙述は、有りませんでした。感動、という意味では、『永遠のゼロ』の方がはるかに涙しました。

 

 また、大学時代に読んだ渡部昇一『日本史から見た日本人』の衝撃にも、勝りません。久米宏の『ニュースステーション』や、朝日新聞に書いてある事が真実だと思っていた高校生だった私に「違う視点」を与えてくれたのは渡部昇一でした。100冊ほど、著書を持っています。色々と毀誉褒貶はありますが、氏の論陣は言論の自由が日本にある一つの証左でもありました。

 

 『日本国紀』に戻りますが、500ページという制約の中、縄文から平成までの通史を、短い文章で、軽快なテンポで読ませる技術は、さすがだと思います。ハッキリ言って、あっという間に読めました。

 

 これを機会に藤岡信勝西尾幹二八木秀次小林よしのり達が進めた教科書改善運動がまた、盛り上がれば良いと思っています。彼らがつくった教科書、結局、採択率は、2~3%程で、教育界を変えたという感じでは有りません。竹田 恒泰も、教科書を執筆中と聞きます。多くの人に、歴史教育の異常さを知らしめして欲しいものです。

 

 教育界、マスコミ界に浸透したWGIPは、いまだに深刻です。教科書改善よりも教員等を改善しないと、ハッキリ言って意味が有りません。『日本国紀』にもあった占領期の教員追放がいまだに尾を引いているように思われます。

 より良い日本を、次世代に残したいものです。