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『百田尚樹「殉愛」の真実』 2015/2/23
角岡 伸彦 (著), 西岡 研介 (著), 家鋪 渡 (著), 宝島「殉愛騒動」取材班 (著)
【2018/12/30(日)】
一日かけて、『百田尚樹「殉愛」の真実』宝島社(2015/2/23)(著)角岡 伸彦・西岡 研介・家鋪 渡・宝島「殉愛騒動」取材班を読みました。
まえがき
プロローグ 殉愛騒動のてん末 百田尚樹の暴走
第1章 『殉愛』の嘘 元マネージャーが語った「最後の741日」
第2章 『殉愛』に貶められて たかじん前妻の述懐
第3章 『殉愛』が汚した〝歌手やしきたかじん〟
第4章 後妻「さくら」という生き方 前編
第5章 後妻「さくら」という生き方 後編
第7章 週刊誌メディアの作家タブー
エピローグ 作家「百田尚樹」終わりの始まり
「殉愛騒動」年譜
とても、面白く興味深かったです。『純愛』同様に読み始めたら止まりません。下手なミステリー小説を読むより引き込まれます。筆跡鑑定やネット民が見つけた元夫などへのインタビュー、やしきたきじんの弟の手記、『殉愛』とは、正反対の事実が出て来る、出て来る、といった感じです。
百田尚樹『殉愛』とセットで読むべき本です。本当に片方だけからの情報は歪みが生じますね。「家鋪さくら」の本当の顔は、どちらが正しいのでしょうか?天使か悪魔(とまでは言いすぎでしょうか?守銭奴?)か?
『殉愛』で悪者にされた、やしきたかじんの娘、マネージャーが名誉棄損の裁判を起こし、前者は、最高裁で百田尚樹・幻冬舎側の敗訴、マネージャーの裁判は、2018/11/28の東京地裁で百田尚樹・幻冬舎側の敗訴という結果になっています。
また、家鋪さくらも裁判をかなりしているようです。これは、和解したり、係争中やら勝ったり負けたりと様々です。この女性、私はお近づきになりたくないですが、パワフルな人ではあるのでしょうね。このバイタリティがうらやましくもあります。
これら裁判の結果を受けて、百田尚樹の反論を聞きたいですね。
そして、第7章で週刊誌メディアのタブーについて書いてあったのは参考になりました。週刊誌も「忖度」するのですね。
やはり、違う視点からの情報に触れる必要が大切ですね。産経新聞と朝日新聞、NHK、週刊誌、月刊誌、ネット(Twitterで左派・右派両方のフォロー)などが必要なのですね。…でも、普通は、こんなに読めませんよね。