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今日は、抗癌剤治療(フォルフォックス療法)の第4クール開始の予定でした。所が、血液検査の結果、白血球の数値が良くないという事で、点滴治療は、来週に延長となりました。
全部で、12クール(2週間間×12クール、約半年)の治療です。第2クールの時は、副作用が抜けきらず、血液検査は問題ないが、体力的にしない方が良いだろうということで、これもまた延長となってしまいました。すべてのクールが終わるのが、遅くなりますが、副作用のない元気な期間が1週間増えたと思い、前向きに考えます。家族も寝込んでばかりの姿だけでなく、快活な様子を見たいでしょう。
ということで、結局、午後2時半頃に帰宅しました。病院での待合室から読んでいた『素敵な日本人』東野圭吾の続きを読み、あっという間に読み終えました。東野圭吾は、ほとんど読んでいる様な気がします。この作品は、8編の短編が収められているとても読みやすい本です。
それぞれ、東野節の効いた作品でしたが、1番目の「正月の決意」が良かったです。
「・・・これからは負けないでもっといい加減に、気楽に、厚かましく生きていきましょうっ」というセリフが良かったです。最後の小さな「っ」が良いです。感情がこもっています。
私も、人と比較しないで、前向きに生活したいと思います。同世代の人達をついつい見てしまい、比べてしまいますもんね。
それにしても、タイトルは何故?『素敵な日本人』なのかな?全然、日本を表立って主張するような場面はありませんでした。淡々と、こういう庶民いるだろうなぁ、あぁ俺もこんな場面だったらこうするかなぁ、と思わせるような場面の連続です。それらを総まとめして『素敵な日本人』とタイトルを打つ東野圭吾!さすが!ですね。文学的素養が無いからだと思いますが、村上春樹よりずっと面白いと思うのですが・・・。
今日も、書評みたいなブログになってしまいました。