スキル胃癌ステージⅣの男、富士登山を目指す

抗癌剤治療中ですが、5年後富士登山が出来る様に頑張ります。

『逃げる力』PHP新書 百田尚樹 2018/3/29  第一版第一刷

 

【2018/11/25(日)】

 抗癌剤治療第4クールが始まって7日目、多分、副作用のピークは過ぎた様な気がします。布団を上げる、着替えをするなどの基本的な事が出来ます。有難いことです。この間、食事は一切せず、栄養は、「腸瘻」による500ml×2回/日だけでした。これは、毎回の事ですが、以前のクールは、10日以上、「何もする気になれない」が続きました。

 でも、今クールは、7日目にしてバームクーヘンひとかじり、お煎餅1枚、ブルーベリーヨーグルト1個を食べました。我ながら「凄い」と思っています。明日は、もっと食べられたら良いと思います。

 発病前は、170㎝程の身長で、56㎏だったのですが、現在は43㎏と激ヤセ状態です。発病前から、「太りたい」「60㎏は欲しい」と思い、結構、“ヤセの大食い”でした。それが、今は、「腸瘻」とお菓子程度…。悲しくなりますが、また、美味しくものを食べられる日を目標に前向きにいきたいと思います。その時は、今以上に、食事の有難みを分かるような気がします。

 

 今日は、一気に『逃げる力』PHP新書百田尚樹)を読みました。簡単な本なので、苦労せずにサッと読めました。でも、本質を突いています。気に入った部分を幾つか書きます。

 「幸せの絶対的基準をもっているか」という本の最終章の節です。この“幸せの絶対基準”を失わないために何から逃げるのか?この基準を守るためには、仕事から逃げても良い、人間関係から逃げても良い、他人との比較(年収比較、家の広さ比較、子供の学校比較など)から逃げても良い、と訴えるのです。

 そして、著者の“幸せの絶対基準”として、「替えがきかないのは家族と自分だけ」と結論付けます。私も、この結論に諸手をあげて賛成です。

 今日も家族が、私を心配してくれています。カミさんは、普通の日常が送れていることを有難がっている様に見えます。決して、「何でウチだけ」と後ろ向きでは有りません。それが、子供たちにも影響を与えているのだと思います。本当に、家族が“幸せの絶対基準”を改めて認識させてくれる本です。職場に迷惑をかけていることは重々承知ですが、家族のために図太く生きて行こうと思っています。