スキル胃癌ステージⅣの男、富士登山を目指す

抗癌剤治療中ですが、5年後富士登山が出来る様に頑張ります。

『京大病院退院』

 

【2018/4/4(水)~2018/4/9(土)】

 

 4/4に退院しました。結局、入院は10日でした。副作用(倦怠感と食欲不振)は、無くなったのですが、体力が落ちました。退院手続きで病院内を歩くカミさんに、「もう少しゆっくり歩いてくれる?」とお願いする程でした。

 帰りの車で車窓を見ると、今年は、桜の満開が早く、葉桜の所が多かったです。それでも、川端通り(鴨川の隣の通り)沿い、自宅近所には、まだ、満開近い桜も残っており穏やかな気持ちになりました。私は花見が好きで、桜の時期は、あっちこっちと毎年見に行っていました。来年の花見は、心行くまで楽しみたいです。

 

 さて、3/20(火)から始めた抗癌剤治療第1クールですが、飲み薬のTS1(ティーエスワン)を3週間飲んで、2週間の休薬期間という5週間1クールの治療です。この5週間の中に10日程入院があり、シスプラチン投与があります。この5週間1クールを3クールするというのが、私の今回の治療の大枠です。そして、この治療の結果、腹膜への播種が消えるのが最大の目的です。という事で、退院したからといって抗癌剤治療から解放されたわけではなく、TS1(ティーエスワン)を4/9(土)まで飲み続けなければいけません。

 

 4/9(土)にTS1(ティーエスワン)を飲み終えると、かなりの解放感が有りました。この間、多くの知人が自宅にお見舞いに来て下さいました。同年代の知人は、49歳か50歳です。「親世代が癌」というのは、聞きますが、知人たちの周りで、「同世代の癌患者」は初めての方ばかりでした。

 とても楽しく過ごせ、力強かったのですが、改めて「何で俺なんやろ?」とも思いました。私は酒が飲めません。アルコール体質遺伝子検査をして、「完全下戸タイプ」のお墨付きを得ています。タバコは生まれて1本も吸った事が有りません。食事も凄く気を付けているわけでは有りませんが、規則正しく栄養も考えながら食べていました。運動も週に1回大文字山を登る程度はしていました。私より不健康な生活をしている人は、いくらでもおられると思います。職場の健康診断でも特段の指摘はされていませんでした。

 なのに何故?という気持ちが、やはり強く有りました。でも、アドラーの幸福論にある通り、「原因よりも目的」ですね。

 今は、「慌てず、焦らず、諦めず」じっくりと治し、なかなか経験できないこの期間を充実させ、治癒の折には、元気に家族に、職場に、社会に貢献しようと思っています。